先日、人と話しながら飲んでいたときの話。
定年間近のおじいちゃん先生と、歴史や文化などの地政学的な話をしながら、小さな個人居酒屋で飲んでいた。
その途中、テレビのニュースで流れてきた原発再稼働の内容を聞いた。
そこから話が広がり、戦後のアメリカとの関係、原子力発電技術の開発、放射線のリスク、化石燃料の輸入、電力需給ひっ迫、自然エネルギーなどなど。
飲みながら話してるだけなので、大した内容ではないのだけれども、ふと気が付いた。
次の自分の仕事は、これなんだと。
これまでの仕事や研究は、比較的狭い枠組みの中で、技術者として、科学者として、専門技術を磨いてきた。でもこれからは、専門知識を広げて調査・管理・コンサル業務を行っていく。政策レベルの社会問題に、直接取り組むことができる。色々な立場の人が関係する正解のない問題を、折り合いをつけながら進めていく専門職的な業務だ。表には名前も出ないし、感謝もされず時には恨まれることもあるかもしれない。
大学進学後からずっと、どんなことがやりたいか悩んできたけども、次の仕事はフィットするような気がする。関心が持てて、楽しめて、難しくて、ずっと勉強が必要で、考え抜けて、大局観を持って、チームで進められて、社会的意義があって、やりがいがある仕事をしたい。
最初は慣れるのに時間が必要だろうけども、自分から能動的に仕事を取ってこれるようになりたい。社会をよくするための流れを作る立場として働きたい。
研究を中断するきっかけは最悪だったけども、次の仕事の縁に感謝して、また張り切って仕事したい。
おじいちゃん先生からの最後のアドバイスは「あんまり頑張りすぎるなよ、まずは人間関係に慣れることが大事」と。
高い熱意をもって、でもぼちぼち頑張ろうと思う。