それなりに紆余曲折した人生と思っていたけど、まだ大した歳でもない。博士が終わって働き始めて、今どんなことを考えているか、少しメモしておこうと思う。
会社勤めになった
思った以上に、特段今までとの違いはないというか。やりたいことやって、深めたいことを勉強して、しかもそれで給料をもらえるなんてありがたい。効率とか今はまだ言われないので、好きにさせてもらっている。
むしろ以前よりも、興味を拡張している感じがある。研究という狭い世界だと、やったことがないことを自分事にするのに時間がかかった。でも今は、少し興味があるくらいでも業務に割り振ってもらえたら、専門家の体でやるしかない。専門知識、最新の知見、分析結果の解釈など、知っている体で仕事ができるよう勉強と実務の繰り返しである。
それでいて世間の流行だから、データ分析とか、機械学習とか求められる。データサイエンティスト的な仕事が身近にあることが刺激的でありがたい。
仕事が面白い、仕事が楽しいってこういう感覚なのか。業務でいろんな話が来るけども、なんでも興味深いと思える。大変だけども、こんな仕事に早く出会いたかった。
大学院でのこと
仕事が忙しくなったことで、過去のことを思い出す頻度が、日に日に減っていき、今はまったくどうでもよくなってきた。今の仕事の方が、社会的意義が高く、一緒に仕事する人たちの人間性とか倫理観が高くて、かつ普通に多忙で、過去の悩みが占めるウェイトがどんどん小さくなってきた。
当時は眠れなくなるくらい深刻だったが、幸いにも時間が解決してくれたように思う。今思えば、睡眠薬はもらうべきだったと思うが。
こんなに仕事に愉しみを感じられるなら、生きててよかった、と思う。