Hazy Ideas

日々の勉強の気づきを書き出しています

現場(だけ)から学ぶ、という迷信

最近言われて思ったこと。

 

仕事柄、「現場から学ぶ」ということをよく言われてきた。課題は常に現場から見聞きされると。それは研究でも同じで、野外で学ぶことは多いと思うし、新たな気付きを得ることができる。研究仮説を思いつくきっかけにもなるだろう。

 

それはそうなんだが、あまりにも偏りすぎた人は、実験系の人を見下した発言をし、実験において重要な科学的ステップを軽視する。自分が理解できない技術について、理解する努力をせずに、受け入れることを拒否する。そこまでいくと、野外に行き過ぎて、他人との対話ができなくなっていると思うのだが。

 

ミクロ領域とマクロ領域の役割を理解できず、限られた知識と経験で全体を語ろうとするのは、知性を感じられず、なんとも悲しい。結論は最初から決まっていて、どちらも大事、でしかないのに見栄ばかりが先立つ人と関わるのは辛いものがある。