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固定効果モデルとは

固定効果とは

疫学や社会学分野の統計分析などで出てくる言葉です。データ分析のために回帰モデルなどを組む際に、目的変数と説明変数というものがあります。観測されたデータのうち個人に起因する変数が、説明変数と相関している場合、固定効果と呼ばれます。なお、説明変数と相関がない場合は、変量効果(ランダム効果)と呼ばれます。

固定効果モデルとは

固定効果は観測できない変数でもあり、目的の推定にどの程度影響しているか不明です。そこで、固定効果の影響を取り除くための推定方法が固定効果モデルです。

固定効果はいつ用いられるか

解析対象のデータにおいて、同じ効果が期待される(Effect sizeが等しい)場合に固定効果が用いられます。狭い地域、少ない母集団であればこのような仮定を置くことが可能かもしれません。しかし、広範囲・大人数を対象とした研究の場合、効果が等しいと認められない場合があります。その際は、変量効果を前提とした解析を行う必要があります。

まとめ

固定効果とは統計分析におけるデータの特性を表すものでした。傾向としては、疫学では変量効果、経済学では固定効果が用いられることが多いようですが、解析データの特性によって変わるので、注意してデータを確認する必要があります。