Hazy Ideas

日々の勉強の気づきを書き出しています

コホート研究と縦断研究の違い

コホート研究とは

疫学における追跡調査研究のことで、調べたい対象を、影響を受けた群(曝露群)と受けていない群(非曝露群)にわけて、比較する方法である。集団の属性を合わせることで、評価したい影響が健康状態にどの程度影響を与えるか評価する。評価のアウトカムは有病率で相対危険(リスク比)、寄与危険(リスク差)である。相対危険には、オッズ比、ハザード比、罹患率比なども含まれる。

〇縦断研究とは

英語ではLongitudinal studyと言う。疫学において、現時点から過去に遡ったり、未来に向かって追跡したりし、繰り返し観察する研究である。反対に、現時点での症例や曝露を調べる研究を横断研究と呼ぶ。

〇まとめ

つまり、縦断研究という研究形式の中に、コホート研究が含まれていることになる。対象の集団の属性がそろっていない場合、縦断研究ではあるがコホート研究ではないということがあるようだ(あまり聞かないが)。また定義によっては、症例対照研究が縦断研究の一つとして分類されることもあるようである。