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ケースクロスオーバー研究とケースコントロール研究の違い

〇ケースクロスオーバー研究

観察研究のデザインの一つであり、日本語で自己対照研究や、交差試験・交互試験などとも呼ばれる。疫学において疾病のリスクを評価するためには、何かを比較する必要がある。ケース(症例)に対して、コントロール(対照)の情報を集める必要があるが、ケースの発症後と発症前を比較する研究をケースクロスオーバー研究と呼ぶ。

同一の対象者の比較をするため、コントロール群を集めなくてよいこと、同一人物のため調整すべき交絡因子が少ないことがメリットである。

〇ケースコントロール研究

観察研究のデザインの一つであり、日本語で症例対照研究とも呼ばれる。ケース群とコントロール群の比較をするため、同一個人の比較を行うわけではないため、交絡因子やバイアスの影響を取り除く必要がある。一方、短期間で多くのケースを集めて比較できることがメリットと言える。

〇まとめ

ケースクロスオーバー:ケースとコントロールが同一人物

ケースコントロール:ケースとコントロールが別の集団

名前は似ているが、対照の選択の仕方が違うことがわかった。