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異質性と均質性とは

メタ解析論文を読んでいるときに見かける、異質性と均質性という言葉について解説したいと思います。

異質性とは

異質性は英語ではHeterogeneityと言います。メタ解析では複数の文献の、複数の結果をまとめて図表として表記します。オッズ比などの比の形で表されることが多く、曝露の度合いをできるだけ合わせて並べられます。その時に、結果の正負の方向がばらばらで一貫性がない場合、曝露による効果に異質性がみられる、と言います。

均質性とは

均質性は英語ではHomogeneityと言います。異質性とは逆で、正負の方向が一致していたり、関連がみられなかったりと、結果が似通っている場合には、曝露による均質性がみられる、と言います。

まとめ

異質性と均質性とは、メタ解析の結果に対して使う定性的な表現方法でした。実は、統計的に異質性を評価する方法として、Cochran’s Q、Higgins &Thompson’s I2統計量、H2統計量、異質性分散τ2などがあります。これらについては後日、取り扱いたいと思います。