一つの研究テーマがお蔵入りになることになった。私が昨年、かなり時間を費やした研究である。
研究倫理とか、科学的な間違いとかではなく、共著間のいざこざで。私とは全く関係ないところのとばっちりを食らったのだ。もうデータを表に出すことはできないし、次のステップの研究を継続することができない。
この研究で世界初の発見をしたし、文献調査や実験・分析に長い時間をかけたし、実験データに愛着がある。
悔しいしむしゃくしゃする。しんどい。この分野は、人の見栄と私欲が渦巻いていると思った。もう二度と、これを材料とした研究に関わりたくない。
どうか私の知らないところで、誰かが同じ発見をして、研究をつないでいってほしい。
追記
こうした経験は他の学生にもあるだろうし、もっと悪い状況に置かれた人たちもいるだろう。自分はまだ恵まれていてましだと思って、頑張るしかない。他にもやりたいことは腐るほどある。
研究者であるために必要なことは、研究者を続けること。自力がつくまでは長いものには巻かれておく。
いざこざがあったがその後に、その当事者から研究の妨害をされている可能性があった。研究サンプルを入れ替えられた可能性がある。これが本当なら不正研究なので、どうか勘違いであってほしい。そこまで落ちた人でないと信じたい。