科学者、研究者、技術者として、
実験や調査においては、科学的に、研究倫理に、忠実でありたいと思ってきた。
研究成果の報告や発表は、誠実に、中立的に行いたいと思ってきた。
いいかげんな倫理観で、自己中心的で、差別的な思想を持っている上司の元についたが故に、それを壊されるのは、信念を曲げることに他ならない。
上の立場にならなければ、わからないこともたくさんあるのだろう。上司の言うことの、すべてが理解できないわけではない。だが、肯定も容認もできない。
アカデミアの世界は、旧態依然としていて、ブラックボックス化している。そこでしか生きてこなかった人は、文字通り、井の中の蛙になりかねず、外の常識と乖離している。多様性やオープンさを特徴とする組織とは、雲泥の差があると感じる。
恩はある、世話にはなった、学びも得た。でもここでは生きていけない。