Hazy Ideas

日々の勉強の気づきを書き出しています

泥道を行く

フォローしているある人の投稿に、以下のような旨の投稿があった。

 

"意識高い学生に会ったら、みんな流行りを追うだけ。自分の意思がなく、正解を求めてばかり。これでは世界に置いていかれる。薄っぺらい本ではなくもっと古典を読め。"

 

この人は頭ごなしに若者を批判する人ではない。そして自分がそんな学生だったから、学生側の気持ちもよくわかる。人生は、決められた勉強をしていい成績を収めれば、いい組織に属していれば、いいキャリアを積める。誰かが決めた基準のテストでいいスコアをとっていればいい機会に恵まれる。そう教えられてきた。嘘じゃなく、本当に私たちの世代の人間は、世界には正解があると教わって育ってきたのだ。

その事実を、「ミレニアル世代」に関する記事を読んだ時に初めて知った。たしか22歳の時。自分だけでなく、日本だけでなく、世界中でそんなことが言われていることに背筋が凍ったことを覚えている。

 

修羅場のない人生だったから、ぬるい考えになっていたのだと思う。今、この歳になって少し分かった(ような気になっている)。

 

同世代か僕より若い人へ。安定を捨てて挑戦する勇気が自分にあるか試してみるといい。安定した生活が大事、仕事と家族と趣味を大切にする生活も尊い。そう思えるかもしれないし、それも「正解」だと思う。どこかに属して満足するのではなく、自分でハンドリングして物事を動かすスリル(恐怖も興奮も)を感じてみて欲しい。それでも突き進みたいか、夜空を見ながら自問自答する日がきっと来ると思う。

 

年配の方々へ。厳しい世の中になれば、頭角を表す人がきっと出てきます、そんなに心配しなくても大丈夫だと思います。批判の矛先を若者に向けず、同世代の政治・経済を動かす人々に建設的な批判をしてください。今は腐る程情報に溢れているので、古典に出会うよりも前に、とっつきやすい本が多く出てきます。人生経験を積む中で古典に出会いますが、時間がかかります。よければどうか、いい古典を社会にどんどん発信してください。いい古典も、宣伝されなければ歴史の中に消えていきます。

 

そんな自分は今どうか。日々恐怖と興奮を行き来している。

志を掲て、迷わず突き進めているか、多分もう一度考え直す時が在学中に来る。その時までは、ガンガン研究を進めるしかない。正解のない、ドロドロの悪路をがむしゃらに前に進む。